うがいで口の中をさっぱり洗い流すと、気分もすっきりします。 |
口腔ケアには「ブクブクうがい」 |
うがいは大きく分けると、上を向いてノドの奥を洗う「ガラガラうがい」と、口を閉じてほおをふくらませて行なう「ブクブクうがい」があります。
「ガラガラうがい」はノドの部分を清潔にして、潤いを与えるために効果的ですが、口腔ケアでは口をすすぐ「ブクブクうがい」を中心に行ないます。
うがいだけでは歯石や歯垢はとれませんが、食べ物のカスやたまった粘液などが洗い流されるので、口の中がさっぱりします。
また、口腔内が清潔になれば、肺炎の予防にもつながります。 |
|
 |
|
うがいが出来る人の条件 |
健康な人なら簡単にできるうがいにも、高齢者では誤嚥の危険があります。
うがいをするためには、次のような条件が必要です。
◆意識がはっきりしている
◆くちびるを閉じることができる
◆水を吐き出すことができる
◆舌やほおを動かすことができる
◆頭をのけぞらせることができる |
|
安全にうがいをするコツ |
1.姿勢は少し前かがみで |
上体が後ろに倒れていると誤嚥しやすくなるので、真っ直ぐ、または少し前かがみの姿勢をとります。
寝たきりの人の場合は、身体を横に向けた側臥位や、背中に枕などを当て、上体を15度程度起こしたセミファーラー位で行ないます。 |
 |
|
2.水の含みすぎに注意 |
うがいの水は、水道水、ぬるま湯、さめたお茶、レモン水、うがい薬などを使います。
一回に口に含む量は、20〜30ml程度に調整します。
寝たきりの人の場合は、ストローなどで吸い込んで、うがいしてもらいます。 |
 |
|
|
うがいができない人の場合は |
筋肉や神経の麻痺や、意識レベルなどによって、自分でうがいができない人の場合は、介助者が口の中を洗い流したり、ガーゼなどで拭いたりして、清潔に保ちましょう。 |
<洗い流し> |
服が濡れないようにクビの回りにタオルを巻き、受け皿を当てます。
顔を横に向けて口角を少し引っぱり、吸い込みなどで水やうがい薬を少しずつ注ぎ、反対側から洗い流します。 |
 |
|
<口腔清拭> |
指や割り箸などにガーゼを巻いて湿らせ、くるくると小さな円を描きながらこすります。
歯だけでなく、歯茎や舌も拭きましょう。
ガーゼには、水や冷めたお茶、液体ハミガキ、イソジンガーグルなどをつけます。 |
 |
|
慌てずに個人のペースに合わせてゆっくり行い、うがいを日課の中に取り入れましょう。 |