よく噛むと、脳への血液循環がよくなり、脳の老化を防ぎます。 |
噛むことには様々な効果がある |
食べるときに無意識に行っている「噛む」という行為には、消化を促進するだけでなく、様々な効果があります。
全身を活性化させ、健康な体を維持するために、とても重要な働きをしています。 |
<噛むことの8つの効果> |
1.胃腸の働きを促進する |
よく噛むことで唾液中の消化酵素の分泌がさかんになり、細かくかみ砕けば胃腸への負担を和らげます。 |
2.むし歯、歯周病、口臭を予防する |
しっかり噛むことで唾液の分泌が増え、唾液の抗菌作用によって口の中の清掃効果が高まります。 |
3.肥満を防止する |
ゆっくりたくさん噛むことで満腹感を感じるようになり、食べ過ぎを防ぎます。 |
4.脳の働きを活発にする |
噛むことで脳への血流が増加し、脳を刺激して働きを活発にするために脳の若さを保って老化を防止します。 |
5.全身の体力の向上 |
よく噛むことで全身に活力がみなぎり、体力が向上します。 |
6.味覚が発達する |
よく噛めばじっくりと味わうことができ、味覚が発達します。 |
7.発音がはっきりする |
口のまわりの筋肉が発達し、言葉の発音もはっきりします。 |
8.がんを予防する |
唾液に含まれる酵素には、食品中の発ガン物質の発ガン性を抑制する効果があると言われています。 |
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噛むほどに老化を防止する |
◆噛んで認知症を予防する!? |
認知症の高齢者を対象としたある調査では、重度の認知症の人ほど口の中の状態が悪く、ちゃんと噛むことができない状態が目立ったと報告されています。
ほかにも、歯のない人や、入れ歯を使ってない人など、噛むことになんらかのトラブルがある人には、痴呆の症状が多いという結果が出ました。
よく噛むことは脳の働きを活発にすることがわかっていますが、認知症を予防する効果につながるのではないかと期待されています。 |
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◆噛むことが転倒防止につながる |
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噛むことは全身の運動にも大きく関わっています。
立ち上がるときや重い荷物を持ち上げるとき、歯をぐっと噛みしめることで力を出しています。
また、入れ歯をつけているときは、歩くリズムが安定しているのに、入れ歯をはずすと踏ん張りがきかなくなって、つまずきやすくなるとも言われています。 |
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◆いくつになっても自分の歯でしっかり噛もう |
長寿大国日本では、平均寿命は世界でトップクラスですが、歯の寿命となるとまだまだなのです。
永久歯の数は(親知らずは数えない。)、上下合わせて28本ですが、80歳になっても20本の歯を保ち、一生自分の歯で食べようという「8020運動」が提唱されています。
自分の歯が20本残っていれば、しっかり噛むこともできます。
よい歯でよく噛むことが、健康な体づくりにつながります。
そのためにも、口腔ケアはしっかり行いましょう。 |
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上手に噛むためのリハビリ |
よく噛んで食べるためには、歯だけでなく、舌やほおの動きも大事です。口の中で食べ物は舌によって奥歯に運ばれ、上下の歯の間でうまく噛めるように舌とほおが両脇から支えます。
日頃から舌とほおのストレッチをして、、しなやかに動くようにしておきましょう。
また、首や肩の筋肉が緊張していると口の動きも悪くなるので、首の運動でリラックスさせると、舌やのどの動きがなめらかになります。 |
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よい歯でよく噛んで、健康と若さを保ちましょう。 |