物がうまく飲み込めなくなると、「誤嚥性肺炎」などの病気を引き起こす原因にもなります。 |
嚥下障害とは? |
水や食べ物がうまく飲み込めなくなり、食道ではなく器官や肺のほうへいつも行ってしまうようになることを、「嚥下障害」といいます。
嚥下障害になると、栄養が十分に摂取できなくなって栄養失調を起こしたり、「誤嚥性肺炎」など高齢者の生命をおびやかす病気にかかったりします。
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誤嚥を防ぐリハビリ |
◆「むせる」練習 |
「むせる」ことは苦しそうに見えますが、器官から異物を反射的に吐き出すための大切な防御反応。
お腹に手を当てて、腹筋を使って勢いよく咳をする練習をします。 |
◆口腔内のマッサージ |
・口を閉じたまま、空気をためてほおをふくらませたりゆるめたりします。(2〜3回)
・口を大きく開いて舌を出したり引っ込めたりします。
・舌で左右の口角を触ります(2〜3回)。 |
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誤嚥を防ぐ食事の介助「うなずき嚥下」 |
食べ物を飲み込む力の弱い人の食事介助には、「うなづき嚥下」が効果的。
飲み込む瞬間に頭をやや上に上げてから、大きく下に動かします。
ごっくんと飲み込んだ後に、ハァと息を吐くと、器官に食べ物が入らないように押し戻してくれます。
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嚥下障害チェックリスト |
口の端から食べ物がこぼれる |
口の端からよだれが出る |
飲み込みが悪くなった |
むせる、咳き込む |
食べ物がのどにつまった感じがする |
息が鼻からもれる |
飲み込んだときに声がかすれる |
食事の時間が長くなる |
味の好みが変わる |
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要介護者で嚥下障害が疑われたら、口腔内の検診をおすすめします。
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