食事を「おいしい」と感じることが、体と心の栄養になります。 |
食べる楽しみ、生きる意欲 |
食べることは、ただ体に栄養を補給するだけではありません。
「おいしかった」という満足感が得られると、体も元気になり、気持ちも明るくなってきます。
「おいしさ」とは、味、香り、食感(歯ごたえ、舌ざわり、口あたりなど)、見た目、噛む音など、五感を使って感じるものです。
また、気のおけない人と会話を楽しみながら食べるという付加価値があれば、食べる楽しみはさらにふくらみます。
高齢者の食事は、自分の口でおいしさを感じながら食べることが大切です。
それが楽しみとなり、生きる意欲を高めて、若々しい生活をもたらしてくれるのです。 |
 |
|
口腔ケアでお口の健康を維持しよう |
おいしく食べるためには、お口の中が健康であることが肝心。
老化が進むにしたがって、噛む力や飲み込む力が衰えてきます。
お口の健康を維持するためには、口腔ケアが欠かせません。
食べるときに入れ歯が外れる/食べ物が噛みづらそう/濃い味を好むようになった/むせやすくなった/食が細くなった/声が小さくなった/言葉がはっきりしなくなった/口臭が強くなった/などの症状が表れたら、歯科医師などの専門家に相談して、口腔ケアを見直しましょう。 |
|
安全に食べるには姿勢が大事 |
誤嚥を防いで安全に食べるためには、姿勢がとても大切です。
食べ物をしっかり飲み込んで食道に送るためには、首の角度が重要なポイントです。 |
 |
|
できる限り自分で食べよう |
高齢者では、使わない機能がどんどん衰えてしまいます。
高齢者自身が自分で食べることは、手や指を使うリハビリにもなりますし、自尊心や自主性を保つことができます。
介護者が介助したほうが早いと思っていても、できる限り自分で食べてもらうようにしましょう。
自分で食べればおいしさもアップします。 |
 |
|
食事をおいしく、そして安全に食べる工夫をしましょう。 |